自分を生ききる―日本のがん医療と死生観中川 恵一 /養老 孟司
小学館 刊
発売日 2005-07
どの章も同じ内容 2009-02-07
日本人の2人に1人が癌で死ぬ時代が間もなくやってくる。癌は加齢現象だから、それだけ日本人は長生きということ。人は必ず死ぬのに、いつまでも元気なのが当たり前だという、勘違いな死生観を持った人だらけである。医療者も然り。
欧米では、癌患者の6割が、標準治療として放射線治療を受けるが、日本では3割で、遅れている。手術のよい適応であった胃がんは、冷蔵庫の普及により激減した。今後は痛くないし機能や美容を損なわない放射線治療の時代が間違いなくやってくる。手術と同等の成績の癌も多い。しかし日本の放射線治療医は450人しかおらず、あまりにも足りなすぎる。
癌は再発した場合、基本的に治癒はあり得ないため、世間の癌治療は、成績を争うあまり初期治療にしか力を入れていない。本来医療的ケアが必要なのは、より苦しみの多いそちらの人々のはず。放射線治療は、そうした末期な人々にも疼痛緩和などの観点で役立つ。
私は死ぬときは、癌で死にたい。人に見せられないものを処分する時間的猶予があるから。
・・・ということが、各章で繰り返し述べられている。つまり、何が言いたいかというと、好きな章をひとつだけ読めば効率がいい。
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