原料のプロポリス原塊の成分は、様々な条件によって変化します。
植物の樹脂からつくられるプロポリスの原塊には、独特の粘着質を備えています。色は黄緑色から暗褐色までいろいろで、味や香りもそれぞれ異なります。
これらの原塊は、多種多様のきわめて複雑な条件がそれぞれの起源植物(ミツバチが樹液を集めてくる木のこと)によって形成されています。そのため、採集地、採集時期、採集した年の天候、その他の条件に加えて、養蜂農家によるミツバチの飼育方法によっても品質に著しい違いがでてきます。
したがって現在の日本には千差万別の品質を持つ原塊が輸入されていると表現してもよいでしょう(日本国内では養蜂条件の違いによる商業的生産はなし)。そして、原塊のランク付け、つまりどの産地で取れたものが優れているかと言ったことは、非常に困難です。
一般的にはフラボン類が多く含有されたものほど良いとされていますが、フラボン類のみがプロポリスの有効成分とは限りません。ただ、化学的分析のみでプロポリスの優劣を語るのは、大自然とプロポリスの歴史に逆行する浅はかなことといえないでしょうか。
まだまだ、未解明の部分の多い、非常に奥行きの深い素材と言えるプロポリス。しかし、確かなことは出来るだけ人工的に飼育されない、自然に育まれた環境下で生産された原塊でなければならないという事は言えるでしょう。
さらに気をつけたいのは、ミツバチはウルシのように、人間に有害な樹木からも樹脂を集めてしまうことなどです。
また、南米のブラジルは有数な鉄鋼石の産地でも、製鉄に欠かせない石炭の産出が少なく、木炭を代用する必要がありました。そこで成長の早いユーカリの植林が盛んで、同国のプロポリス原塊の起源植物がユーカリ樹とする物が多く、独特の香りと色調を持っています。
ユーカリ樹液は大変殺菌力が強いと言われ、それに加えブラジルで展開されている養蜂はアフリカ蜂化された他国(ヨーロッパ種が主)では見られない特徴を備えたミツバチにより生産されているため、その原塊は大変興味深い成分により形成されていると言ってもよい様ですね。
今後の研究成果に期待されます。
